2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『愛でもない青春でもない旅立たない』前田司郎

僕にしては長めの感想をがんばって書いたところサーバーエラーであっさり消えやがったので簡単に。人のブログを読んでいるような感じのする小説でした。ラストの意味がよくわからなかった。あとこれふつうに青春だと思うんですけど。愛でもない青春でもない…

『恋愛小説』

恋愛小説をテーマにしたふつうのアンソロジーだと思っていて読んでいたんですが、どの作品にもお酒が出てきて、んん?と思って最後のほうを見たら、これはサントリーと新潮社のキャンペーンに使われた作品を収録した本なのですね。川上弘美、小池真理子、篠…

『変身』フランツ・カフカ

この年になって初めてカフカを読みました。あまりに有名な作品なので読まなくてもいいかと思っていたのですが、あにはからんや(言いたいだけ)、読む前に持っていイメージとはぜんぜん違う話でした。以下、僕の『変身』に対するいくつかの思い込みとそれに…

『春待ちの姫君たち』友桐夏

『白い花の舞い散る時間』でリリカル・ミステリーという新ジャンルを開拓したと言ってはちょっと過言ですが何故か話題になった友桐夏の2作目。女子中学生が揉め、女子高校生になっても揉める学園ミステリ。ミステリか?ミステリにしては仕掛けが中途半端すぎ…

ふるはたにんざぶろう見ました。八嶋さん出てこないじゃん!とか、桑原技官を思ってしんみりしたりとか、内容と関係ないところでいろいろ思いました。ベストは第1夜かな。藤原竜也の頭悪そうな演技がたまらない。 全然関係ないんですが、ダ・ヴィンチが猫村…

『レイクサイド』東野圭吾

東野圭吾はこういう作品のほうが好み。気合の入った長編は、おもしろいんだけど好きにはなれないので。真相の暗さをほんの少しだけ救うようなラストが良かったと思います。レイクサイド 新装版作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2004/11/1…

『動物好きに捧げる殺人読本』パトリシア・ハイスミス

この嫌な感じはすごいなー。人間たちにいいように扱われてきた動物たちが逆襲する話ばかりの短編集。とにかく、ああこれから悪いことが起こるんだろうな、という嫌なドキドキがたっぷり味わえます。動物がいじめられるシーンも嫌だし、人間が逆襲される(食…

『なりそこない王子』星新一

長さはショートショートというよりは短編集に近いかな。オチのキレよりも「死体ばんざい」や「なりそこない王子」に見られるような展開のさせ方を楽しむのがいいかと思います。なりそこない王子 (新潮文庫)作者: 星新一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/…

『楽園の知恵―あるいはヒステリーの歴史』牧野修

短編集だったよ。どのへんが「ヒステリーの歴史」なのかはよくわかりませんでしたがおもしろかったです。ひとつひとつに奥行きのある世界観があって、それを読んでいるだけで楽しい。屋敷島という生体建材でできた島を舞台にした「踊るバビロン」、演歌と神…

今年の目標。

上でも書いたように、角川文庫の金田一耕助シリーズを全部読みたいです。20作品22冊(で合ってるのかな)なので、1ヶ月に2冊読めばいけるということで。大丈夫そうです。あとは、パトリシア・ハイスミスを読んでいきたいですね。とりあえず『動物好きに捧げ…

『女王蜂』横溝正史

さて、今年最初の読了は『女王蜂』。ドラマになるってことで良い機会なので、はじめてのよこみぞせいししてみました。何分初めてなのでこれで良かったかどうかはまだわからないのですが、作品自体はおもしろかったです。文章も読みやすくて素敵。くだくだし…

おすすめ本リスト

『特別料理』スタンリイ・エリン(早川書房 異色作家短編集) 『9時から5時の男』スタンリイ・エリン(ハヤカワミステリ文庫) 『最後の一瓶』スタンリイ・エリン(ハヤカワポケミス) 『うまい殺人、しゃれた殺人』ヘンリイ・スレッサー(ハヤカワミステリ…

あけましておめでとうございます。