『変身』フランツ・カフカ
この年になって初めてカフカを読みました。あまりに有名な作品なので読まなくてもいいかと思っていたのですが、あにはからんや(言いたいだけ)、読む前に持っていイメージとはぜんぜん違う話でした。以下、僕の『変身』に対するいくつかの思い込みとそれに対する本当のところ。
- グレーゴル・ザムザが変身した虫は芋虫。
- 足がいっぱいある甲虫。百足みたいなものかな。
- グレーゴルは無職。
- グレーゴルは外交販売員をやっていた。
- グレーゴルは変身する前から家族に疎まれていた。
- 彼は家族の中でただひとりの働き手だったので、頼りにされていた。
- グレーゴルは家族に果物を投げつけられて死んだ。
- 確かに父親にりんごを投げつけられはするものの、それですぐに死んだということではない。
変身後のグレーゴルの世話をしたり、りんご事件を機に態度が変わったりと、妹が非常に重要な役割を担っていることも知りませんでした。しかし、結局この作品が何なのか、ということについては、わかりませんでした、というしかなく、僕に言えることは、薄いからといってこれで読書感想文を書こうとするのはよしたほうがいいね、ということくらいなのです。
- 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,高橋義孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952/07/28
- メディア: 文庫
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