『英雄の書』宮部みゆき
『ソロモンの偽証』が出る前に、未読宮部を読んで期待を高めようコーナー。タイトルから何となくファンタジー系なのかと思ってましたが、新作は現代ミステリーなんですね。宮部は『模倣犯』くらいまではわ読んだはず。ずいぶん昔ですね。ちょうど文庫が出たばかりだったので、『英雄の書』からはじめてみました。
読み終えてから、新聞連載の小説だったと知り、なるほどと納得しました。生かしきれずにもったいないことになっている設定がたくさん。魅力的なうつわと見た目なのに、肝心のストーリーラインが単調で、この長さでは読まされている感さえあります。物語は嘘であり、嘘は罪である、と断じる序盤の流れはすごく良かったのになあ……。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/06/27
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