2006-01-01から1年間の記事一覧

12月のまとめ。

23冊でした。ああああああ、あれもこれも読めてない!

2006年総括。

336冊でした。まあこれくらいだろうな、と思っていたところに落ち着いた感じ。今年とりわけ心に残った本は以下の通り。 すれっからしの読者になってしまっていた自分に衝撃的な読書体験を与えてくれた稀有な本。ますます小説が好きになった。アクロバット前…

『はじめての文学 村上春樹』

まったく初めてではないどころか結構ディープな春樹読者ですが、買いました。「沈黙」と「かえるくん、東京を救う」が入ってこのお値段はお買い得だと思いますよ!はじめての文学 村上春樹作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/12/06メディ…

『ひとがた流し』北村薫

あまり期待もせず読み始めてみたら、存外良かった。ミステリではないので注意ですけれども。『月の沙漠をさばさばと』のさきちゃんとお母さんが出てきます。あの猫の話の続きを知ることができて良かった。あのシーンは思い出し泣きベスト3に入る名シーンなの…

『きつねのはなし』森見登美彦

『夜は短し歩けよ乙女』よりこっちのほうが好きです。きつねのはなし作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/28メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 602回この商品を含むブログ (280件) を見る

『あっぷあっぷ』福永信・村瀬恭子

これは夏休みに読みたかった感じだよ。何となく。あっぷあっぷ作者: 福永信,村瀬恭子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/04メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (7件) を見る

『しずるさんと無言の姫君たち』上遠野浩平

相変わらずとりたてておもしろくはないのになぜか読んでしまう。安いから?しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)作者: 上遠野浩平,椋本夏夜出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2006/12メディ…

『GOSICK Ⅵ』桜庭一樹

相変わらずコンパクトにまとめて、やりたいことがきちんとできているので素晴らしいと思う。そろそろ学園に戻ってほしいですが。GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 (富士見ミステリー文庫)作者: 桜庭一樹,武田日向出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 200…

『真実真正日記』町田康

センスが良いのでおもしろく読めるんだけど、それだけという話も。真実真正日記作者: 町田康出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/11/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (68件) を見る

『配達あかずきん』大崎梢

書店員はこんなに自由じゃないですよねー……、と我が身を振り返って思います。なんつーか、これはドリームですよ。配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)作者: 大崎梢出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/05/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリ…

『恋はきまぐれ』

チェーホフの「犬を連れた奥さん」ってこういう話だったんだ。恋はきまぐれ (新・ちくま文学の森)作者: 鶴見俊輔,森毅,井上ひさし,池内紀,安野光雅出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/10/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を…

『結婚失格』枡野浩一

これはなあ、だめだろうなあ、ふたりとも結婚失格だろうなあ、と思わされてしまう半私小説。巻末の穂村弘と長嶋有の文章がおもしろかった。結婚失格作者: 枡野浩一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/10/31メディア: 単行本 クリック: 64回この商品を含む…

『世界は村上春樹をどう読むか』

参加者が多すぎてわりととっちらかった印象。世界は村上春樹をどう読むか作者: 国際交流基金,柴田元幸,藤井省三,沼野充義,四方田犬彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/10/13メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 45回この商品を含むブログ (41件) を見…

『ジョン平と去っていった猫』大西科学

エンダーが、エンダーが!パンダです!(知ってたけどジョン平とぼくと2 ジョン平と去っていった猫 (GA文庫)作者: 大西科学,銀八出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/12/14メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (49件) …

『ジャージの二人』長嶋有

誰かがどこかで書いていた気がするけど(枡野浩一かもしれない)、長嶋有は会話の書き方が独特で、不思議な風情があります。ジャージの二人作者: 長嶋有出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/12/15メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (144…

『という、はなし』吉田篤弘・フジモトマサル

フジモトマサルの絵が好きです。という、はなし作者: 吉田篤弘,フジモトマサル出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/03メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (53件) を見る

『TVピープル』村上春樹

真夜中の台所で読むのに、「眠り」以上にふさわしいものがあるとは思われない。時々、真夜中の台所で読む本です。TVピープル (文春文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1993/05/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 19回この商品を含むブ…

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦

恋愛小説とか青春小説とか、そういうものよりは、話を転がしていく伏線やら小道具やらを楽しく読みました。おともだちパンチ。夜は短し歩けよ乙女作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/11/29メディア: 単行本購入: 40人 クリック: 2,165回…

『椋鳥日記』小沼丹

小沼丹イギリス留学エッセイ。しかし注意深く選び取られた言葉と構成で、小説のとしても読める佳品。椋鳥日記 (講談社文芸文庫)作者: 小沼丹,清水良典出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/09/08メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (15件) を…

『片想いさん』坂崎千春

この「片想い」という言葉のねっとりとした響きに、思わず腰が引けてしまうのですが、suicaのペンギンを描いている人なので、読んでみました。ほわほわと本とごはんと片想いの話が書かれていて、ああクウネル系……(実際クウネルくんもこの人が描いてるし)、…

『ハヅキさんのこと』川上弘美

エッセイと掌編の中間のような作品が収められた本。前まではそんなことなかったはずなのに、最近川上弘美が怖くてなりません。江國香織と似たような怖さを感じる。でも川上弘美は怖いもの見たさで読むのに、江國香織はあんまり読まない。ハヅキさんのこと作…

ごき(略)ぶり。

仕事の忙しさを言い訳にだいぶんサボってしまいました。大人になっても三日坊主はなおりません。遅刻する人はいつも遅刻するし、まあ、結局そういうことなのですよね。今年は積み残しが多くてちょっと泣きそうです。正月休みなんか、猫の額ですよ。

『百合星人ナオコサン 1』kashmir

ようじょだいすき!なあなたにおすすめの漫画。漫画もさることながら、特典の主題歌および挿入歌が素晴らしい。みなさんこんばんは!ようじょです!脳が溶かされる〜。百合星人ナオコサン (1) (Dengeki Comics EX)作者: kashmir出版社/メーカー: メディアワ…

『ピタゴラ装置DVDブック 1』

ぴた ごら すい っち でおなじみのピタゴラ装置をDVDで見て、仕組みを本で見る、というそれだけの本(DVDは20分弱)、ですが、DVDは脳内麻薬でまくりです。何回見ても楽しい!鉄琴階段とさまよう紙コップが好きで、何度も何度も何度も見てしまいます。はわわ…

『草枕』夏目漱石

読み始めて冒頭2ページほどで早くも感極まってしまう自分。よくわかりません。あとは教養とかのことを考えながら読みました。草枕 (新潮文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 71回この商品を含むブ…

文芸誌1月号これが。

今月は群像ですね。阿部和重の新連載が始まり(あの『シンセミア』に続く神町サーガだ!けど10ページにも満たない分量なのは見なかったことにしよう)、保坂和志、蜂飼耳、宮崎誉子などが書いているうえに、創作合評で佐藤友哉「1000の小説とバックベアード…

『続 明暗』水村美苗

やっぱりこれを『明暗』の続編として読むことはできないかも。おもしろくはあったんだけど、「終わらせる」ことだけに神経を使っていて、小説というよりは物語で終わってしまっているような感じを受けた。まあ、そんなこと著者は百も承知っぽいので、何を言…

『明暗』夏目漱石

読了。こ、これをどう続けるのだろうか……。というわけで引き続き水村美苗『続 明暗』を読みます。なんてこった。明暗 (新潮文庫)作者: 夏目漱石出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 105回この商品を含むブログ (67件) …

『石の葬式』パノス・カルネジス

石の葬式作者: パノスカルネジス,Panos Karnezis,岩本正恵出版社/メーカー: 白水社発売日: 2006/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (14件) を見る

『EDGE 5―ロストチルドレン―』とみなが貴和

EDGE5 ロスト・チルドレン (講談社X文庫 ホワイトハート)作者: とみなが貴和,緋乃鹿六出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/02メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (29件) を見る