2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「窓に吹く風」乙一

「『暗いところで待ち合わせ』と同じくらいおもしろかったですよ」と言われたので読みました。うん、おもしろかった。白乙一だった。主人公が女の子のせいか、ネガティヴとポジティヴのバランスがとれていて非常に読みやすい。個人的にはもっと心の澱を溜め…

「全世界のデボラ」平山瑞穂

SFマガジンに載っているけれども、僕にはこれがSFだという感じはほとんどしなくて、いや別にSFじゃないからどうとか言うつもりはないですし、何故SFだという感じがしなかったのか、ということについて考えるつもりもありませんが、後半の展開にその鍵がある…

やっぱりほしい。

アップルのiMac G5欲しい! 当たったらネットします。ちょうむだ!宝の持ち腐れ!絶対当たらない!

『言壺』神林長平

読みました。神林ルーチンだとか神林脳だとか言われるように(後者が言われてるのかは知りませんが)、慣れないとえらく読みにくいことで有名な神林長平にしてはかなり読みやすい作品でした。言語と世界の認識をめぐる連作短編集。すいません最後の「碑文」…

『となり町戦争』三崎亜記

読みました。戦争が公共事業となり、自分の住む町が戦争を始めた、という設定しかおもしろい部分がなかったよ。「冬の終わりの陽光は、抗うことなくその覇権を夜へと早々に譲り渡し」云々のいわゆる「文学的」な何も言っていないに等しい描写にはうんざりだ…