『小説の読み書き』佐藤正午

佐藤正午が文豪の小説を小説家の視線で読み、その書かれ方を探る本。ひとつひとつにさかれるページ数は多くないものの、その分焦点が決まっているので、ぱきぱき読むことができます。佐藤正午の独特の誠実さを持った文章と、本を読む本が好きな自分にとっては、この本を開いている間は至福のときでした。しかしそろそろその実践編とも言うべき、新しい小説を読みたい気分なんですが、佐藤先生。

小説の読み書き (岩波新書)