『首鳴り姫』岡崎祥久

初めての恋をして、それを全うするまでの、静かな物語。恋愛しても、泣いたりわめいたりするわけじゃないけれど、確かにこころのなかでは嵐が吹き荒れ、生活は翻弄され、枯葉のように舞い踊り空を飛び、終わりを予感している。主人公ふたりの潔癖さと不器用さについ目をそらしたくなる今日この頃。

首鳴り姫

首鳴り姫