『黙読の山』荒川洋治
本のなかみに感動するだけでは、本を愛する気持ちは十分には育たない。いずれ本から離れてしまう。なかみとは、はかないものなのだ。物として本を知ると、本への愛情が、生まれたあとも変わらない。持続する。
黙読の山が何であるかは実際に読んでいただくとして(そうだよねー、難しいよねー)、裏表紙にも引用されている上の文章にいたく感じ入りました。ここしばらく、本という物、が気になっていたので。そしてやはり、なかみは、はかないものなのですね。そのはかなさを愛するのもまた、良いものではありますが。
- 作者: 荒川洋治
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2007/07/03
- メディア: 単行本
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