『沼地のある森を抜けて』梨木香歩

すごい変な話だった……。梨木香歩というと、児童文学系のイメージが強かったのだけれど、これは違う。ぜんぜん。ぬか床が主役をはる、世にも奇妙な幻想小説。ふっと話に置いていかれそうになるのに、気がつくといつのまにか真後ろにいるような感じ。個人的にはぬか床から出てくる人たちの連作短編が読みたかったな。

沼地のある森を抜けて

沼地のある森を抜けて