『小指の先の天使』神林長平
連作というほどではありませんが、はっきりと同じ世界観を持つ短編集。いやほんとに、これが20年ものスパンで書かれたということがにわかには信じがたいほど、ぶれのない世界。その歳月による変化が、全体を通して違和感なく作品に溶かしこまれていて、唸りました。さすが、とか初心者が言っていいものかどうかわかりませんが、さすが。表題作「小指の先の天使」の意味とか、すごいですよちょっと。
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (57件) を見る