『人獣細工』小林泰三
読みました。みっつ短編が入っていて、とりあえずどの話にもまったく怖さのツボを刺激されませんでした。それでいいのか。「人獣細工」は話がストレートすぎて文章がもたもたしているように感じられるし、「吸血狩り」は語り手の邪気のなさを強調しすぎてオチがうまく生きていないし、「本」は絶対芸術にとりかれた人々の行動と物語の構造はおもしろいけど長さが中途半端ではまる前に話が終わってしまった。だからといってつまらないわけではないんですが、えーと、そうだな、好みではありませんでした、くらいでいいかな。
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1999/12
- メディア: 文庫
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