『蝦蟇倉市事件 2』
米澤穂信は良かったんだが、ただでさえまとまりのない中、断トツで浮いている。
『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』森光子
親の借金の形に吉原に売られ、そこを脱出するまでの花魁の手記。大正時代のリアルですよこれ。鋭い観察眼と意志の強さを持った類い稀な人物だったからこそ、逃げ出すことができたんだろうなあ。
- 作者: 森光子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/01/08
- メディア: 文庫
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『逆に14歳』前田司郎
老人じゃない人が書いた老人小説は嘘っぽくなりがちなんだけど、老人じゃない自分が読んで老人的リアルさが感じられるのはやっぱり身体性が織り込まれてるからなのかなあと思う。演劇の人の小説を読むといつも身体性という言葉を思い浮かべてしまう。思考することを含めての身体。
- 作者: 前田司郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/02/26
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『今宵も酒場部』牧野伊三夫 鴨井岳
ロックフィッシュに行ってみたい。
- 作者: 鴨井岳,牧野伊三夫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12/15
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『ぜんぜんたいへんじゃないです。』朝倉かすみ
いい意味で、若いひとだなあ、と思う。物事に対する姿勢がすれてなくて、何だか毎日楽しそう。ぜんぜんたいへんじゃないです、とつぶやいているちっちゃい朝倉さんを想像するとなごみます。
- 作者: 朝倉かすみ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/19
- メディア: 単行本
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