2008年に読んだ本。

途中記憶とか記録とかがないので、正確なところはわかりませんが、たぶん300冊くらいは読んだはずと思います。前半は仕事が体力的にきつくて、帰ってきたら泥のように眠る日々でしたが、後半はまずまずのペースでそこそこいろんなものを読めたような感じです。あ、おひさしぶりです。というわけで今年読んだ本でおもしろかったものを10冊。

ぼくは落ち着きがない

ぼくは落ち着きがない

こんなふうだったな、というリアルさのなかに、ほんのすこし、こんなふうだったらよかったのに、というドリームが入っていて、正しく、美しく青春小説だった。


ばかもの

ばかもの

今の日本の小説家で絲山秋子以上に美しい小説を書く人はいないのではないかと思う。読むと胸が痛む。


宿屋めぐり

宿屋めぐり

おそろしい小説だった。


文学的なジャーナル

文学的なジャーナル

とりあえず無事出版されたことを言祝ぎたい(草思社からなので)。何故か芥川賞の候補になっていた『ctの深い川の町』よりこっちです。


ディスコ探偵水曜日〈上〉

ディスコ探偵水曜日〈上〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉

こんなに長くてわけがわからないのにおもしろいのはなんでなの。


ザ・ロード

ザ・ロード

映画がたのしみだな。『血と暴力の国』もとてもよかった。


チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

下巻に入ったらほんとにページをめくる手が止まらなかった。


幻影の書

幻影の書

やはりオースターは強し。


百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

ようやく読めたよ。大満足。


生まれ来る子供たちのために (講談社ノベルス)

生まれ来る子供たちのために (講談社ノベルス)

このシリーズを最後まで読んだ人とは友達になれそうな気がします。


番外でノンフィクションを1冊。

孤児たちの城―ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人

孤児たちの城―ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人

自分を育ててくれた人のことと、どのように折り合いをつけていくか、というのは、どこの誰にとってもとても難しい問題であると思う。何となく我が身を振り返りつつ読んだ本でした。


来年はもうすこしまじめになります。読む読む言っていた『われらが歌う時』がまだなのが心残り。海外を文学じゃないのももっと読みたいと思います。
それでは。