『名作はいつもアイマイ』西川美和編著

映画版のみならず小説版も三島由紀夫賞にノミネートされるなど注目の高かった『ゆれる』の西川美和が、10の名作を相手にレビューを書いた連載をまとめた1冊。短い小説やエッセイなら本編まるのまま、長編などは抜粋が一緒に収録されているので、レビューを読んだ後すぐに実物に当たることができるのはなかなかうれしいつくりであります。とりあげられている作品にはどことなく共通点があって、過ちやうしろめたさなどを想起させるのですが、タイトルどおりどこか曖昧。でも何か納得。

名作はいつもアイマイ

名作はいつもアイマイ