『敵影』古処誠二

沖縄の捕虜収容所の終戦前日からを書いた作品。つい、すっかり戦争物の人になっちゃいましたね、とか言ってしまいそうになりますが、もういいじゃない、戦争物の人で。捕虜の話なので、戦争状態の極限の緊張感はないものの、生きていることが罪悪であるとしか感じられない苦しさは、読んでいても息が詰まるほど。そろそろ古処の超大作を読みたいです。

敵影

敵影