『読書と社会科学』内田義彦

経済学者の書いた、どのように本を読むか、また本を読むことを通して得たものをどのように表していくか、ということに関する本。大きく分けて、前半部分には一般的な読書に関する話、後半部分は学生向けの話が収められています。耳が痛い言葉がいっぱいだったのですが、人に読ませる文章にする労力をかけて感想を書かなければ、ただ良かった、だけで何がどう良かったのか思い出せなくなる、という話がとりわけ心に残りました。かといって、感想文を書くために読むようになってはいけないとも書いてあるわけで、いやあ、わかってはいるけどなかなか難しいものです。

読書と社会科学 (岩波新書)

読書と社会科学 (岩波新書)