『迷宮レストラン』河合真理

河童の河太郎からガウディまで、歴史上の人物(ということにしておきたい)を招いてもてなす、読むレシピ本。まず驚くのは、綿密に調査して組み上げられたメニュー。その時代にあった食材を使うのはもちろん、本人が好んだもの、旅した地のもの、河童に至ってはお箸が使いにくかろうと手で食べられるものを用意する心遣い。さらに、料理の写真が美しく、眺めているだけで溜め息。ガウディのための料理なんてまさにアート。贅沢な1冊です。

迷宮レストラン―クレオパトラから樋口一葉まで

迷宮レストラン―クレオパトラから樋口一葉まで