2006-09-23から1日間の記事一覧

『君へ。』

読了。君へ。―つたえたい気持ち三十七話 (ダ・ヴィンチブックス)作者: 有栖川有栖,村山由佳,大沢在昌,大槻ケンヂ,大林宣彦,乙一,鴻上尚史,瀬名秀明,鈴木光司,ダ・ヴィンチ編集部出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2004/03/26メディア: 文庫購入:…

『空に浮かぶ子供』ジョナサン・キャロル

読了。空に浮かぶ子供 (創元推理文庫)作者: ジョナサン・キャロル,浅羽莢子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1991/03メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (13件) を見る

『シャルビューク夫人の肖像』ジェフリー・フォード

読了。シャルビューク夫人の肖像作者: ジェフリー・フォード,田中一江出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2006/07/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (34件) を見る

『福家警部補の挨拶』大倉崇裕

倒叙ミステリの短編集。というかコロンボ。いやいや、福家警部補登場シーンで結構びっくりしましたよ。個人的に倒叙ものの追い詰められ感がドキドキしちゃってだめなのですが、このくらいの分量なら大丈夫。次回作(があれば)では、福家警部補は是非萌えキ…

『迷宮レストラン』河合真理

河童の河太郎からガウディまで、歴史上の人物(ということにしておきたい)を招いてもてなす、読むレシピ本。まず驚くのは、綿密に調査して組み上げられたメニュー。その時代にあった食材を使うのはもちろん、本人が好んだもの、旅した地のもの、河童に至っ…

『ジャストボイルド・オ’クロック』うえお久光

あれ、うえお久光の新シリーズ……? 最早望むことはひとつだけ、それはちゃんと終わらせてくれること。というか、ライトノベルが本業の人の仕事は、シリーズをきっちり終わらせることです!放りっぱなしのあれとかあれとかどうなってんのさー、って読者がやき…

『目には見えない何か』パトリシア・ハイスミス

嫌な予感で塗り潰された、はりつめた文章でつづられる短編集。サスペンスでミステリで、というよりも、素晴らしく小説。「生まれながらの失敗者」は傑作。落涙必至です。関係ないけど最近自分の涙もろさがおそろしい。目には見えない何か作者: パトリシア・…

『ブラバン』津原泰水

津原泰水最新作は、20年前の吹奏楽部を舞台にした青春群像小説。スウィング・ガールズみたいに、寄せ集めのブラバンがうまくいくのかと思ったらそうでもなく、20年経った現在から語られるのは、時間は流れること、人は変わりまた変わらないということ、音楽…