『三つ首塔』横溝正史

昼ドラもかくやのメロドラマ+怪奇ドラマが展開されるちょっと毛色の変わった作品。金田一耕介はほとんど出てこないし。主人公にして語り手の音禰ってやつが若干ムカつく娘さんなんですが(何かって言うとすぐキスして、まったく危機感が感じられないのですよ)、それもこれも横溝正史が書いてると思うと和みますね。傑作ではないですが、個人的には結構楽しく読みました。