『読書癖 2』池澤夏樹

恥ずかしながら告白しておくと、わたくし『薔薇の名前』を読んだことがありませんで。小学生の時に映画は見た記憶があるんですが、いかんせん小学生には難しかったので、エロいシーンがあった(あれでモザイクを初めて見たかもよ)ことくらいしか記憶にありません。ストーリーは何となく知ってるんですけど。ちなみに『フローベールの鸚鵡』は中学生のときに読んだけど、全然意味がわかんなかったですね。『ボヴァリー夫人』も知らない小童が、無謀なことをしたものです。何が言いたいかというと、小説を読むにはそれにふさわしい年齢(というか段階)があるもので、ようやく『薔薇の名前』を微妙に背伸びして読むような自分になったのではないか(ずいぶん成長遅いけど)、と思う今日この頃なのです、ということなのです。だからそのうち読みます。『フローベールの鸚鵡』はまだ早いと思う。

読書癖〈2〉

読書癖〈2〉