『バレンタイン』柴田元幸

翻訳家の名前で本が売れる希少な人気翻訳家柴田元幸が、初めての小説集を出した、というだけでもうドキドキしますね。青山ブックセンタートークイベント会場で先行販売していたので、はいはい!買います!て感じで買ってしまいました。エッセイを読んでいる人にとってはおなじみの質感の文章で、リアルと非リアルのあわいを漂うような世界を見せてくれます。身近な人や物、場所への、客観的でありながら愛のある視線が心地よい。特に最後の「ホワイトデー」が秀逸。まだはまぞうにデータがないようなので、とりあえずISBNを書いておきます。

短篇集 バレンタイン

短篇集 バレンタイン