『くじ』シャーリイ・ジャクスン

異色作家短編集、というか、日本だと純文学として出版されるような感じの作品集。図書館でリクエストしてみたら旧版が届きましたので、旧版の感想です(最近出たのは改訳されてるようなので)。合理的でない、しかし決して「わからない」で切り捨ててしまうこともできない人間のありようを描く手つきが実に巧み。ニューヨークの交差点をどうしても渡ることができなくなってしまう「塩の柱」の悲しさと言ったら。

くじ (異色作家短篇集 12)

くじ (異色作家短篇集 12)