『ほとんど記憶のない女』リディア・デイヴィス

これは、アレに似ている……アレに……、と思ったんですが、肝心のアレの正体がどうしてもつかめずもどかしい気持ちでいっぱいです。そんな、「何を見ても何かを思いだす」ような掌編から短編まで様々な51の作品が収められた本。マグリットの絵を装丁に使った人はえらい。ぴったり。「ロイストン卿の旅」「グレン・グールド」「肉と夫」あたりが好きです。「サン・マルタン」の相棒はオースターなのか。

ほとんど記憶のない女

ほとんど記憶のない女