『七姫物語』高野和

読みました。決して悪くはないんだけど、こういう系統のお話だともっとおもしろいものがあるしなあ。第1作目なので仕方がないのかもしれませんが、運命に翻弄される女の子を書きたいなら、国家統一云々は一言ふれるだけ、とかにして四宮との戦いに的を絞ったほうがよかったのでは。風呂敷広げすぎで散漫な印象が残ります。どうにもこうにも姫っぽくないカラスミのぼんやりとした語り口がかわいらしいのでまあいいか。

七姫物語 (電撃文庫)

七姫物語 (電撃文庫)