『容疑者Xの献身』東野圭吾

読みました。これは素晴らしいですね。探偵ガリレオシリーズ初の長編で、湯川と大学時代の同級生石神が対決するわけですが、湯川の苦悩がどうでもよく思えるほど、石神の非モテっぷりが痛ましい。ひとつめのトリックは序盤で、ふたつめのトリックには中盤で気がついたのですが、みっつめがあるんじゃないかと疑った*1自分のえげつなさを反省しました。後半の展開の切なさはすごい。個人的には、石神の献身より、ラスト近くで明かされる孤独のほうが心に残りました。

容疑者Xの献身

容疑者Xの献身

*1:もしそれがほんとうに仕掛けられてたらこんなに評判がいいわけがない。