『江利子と絶対―本谷有希子文学大全集』本谷有希子

読みました。全体的に暴力的というか、身体的にも精神的にも痛い描写が多いので、読んでいて、うえー、と思うんですが、うえー、と思いつつも悪くはないような気がしなくもない。表題作の「江利子と絶対」は思わず涙ぐみそうになるくらいには良かった。しかし、最後に入っている中編の「暗狩」は乙一の『死にぞこないの青』と「SEVEN ROOMS」を足したような話で読みすすめるのがつらいし、最低の恋愛を描いた「生垣の女」はとにかく気持ち悪くて読むのがつらいです。うえー。

江利子と絶対

江利子と絶対