『本当はちがうんだ日記』穂村弘

読みました。穂村弘のエッセイを読んでいると、共感と安心が交互に訪れる。うんうんわかる、でも自分はそんなにひどくない(から大丈夫だ)。たとえば、「なかったこと」にするのが困難なことをするのが怖い(結婚とか家を買うとか子供をつくるとか)、という話にうなずきながら、でも僕にはあだ名があったし夜中にハチミツパンを布団の中で食べないし性欲だけのキスでスタンプを貯めることもしない(から大丈夫だ)。と思っているがほんとうに大丈夫なのか。とりあえず、鼻毛が白髪になるまえに何とかしなきゃ、と最後まで読んで思った。素敵側へ。

本当はちがうんだ日記

本当はちがうんだ日記