『饗宴(シュンポシオン)―ソクラテス最後の事件』柳広司

読みました。今度の舞台はソクラテスのいたアテナイソクラテスが出会った事件を友人のクリトンが記述する、という形式なのですが。プロローグを読んで、これはいわゆる信頼できない語り手の話で、最後にクリトンの嘘ががんがん暴かれるのだな、などと妄想したけれどそういう話ではありませんでした。すごい強烈なツイストを期待して読んでしまったので、その点ではちょっと期待はずれだったかな。まあいつもの柳広司です。