2007-10-06から1日間の記事一覧

『残虐記』桐野夏生

いったい何が「残虐」であったのか、と問われれば、すべての人間の視線がそうであるのだ、と答えるしかありません。これを読んでいる自分自身も例外ではなく。いったい、誰を、何をもって「残虐」であるというのか。誰ひとりとして安全圏には逃げ込ませない…