『パブリッシャー』トム・マシュラー

ブッカー賞をつくり、手がけた作家のうち11人がノーベル賞を受賞した、伝説の出版人(という言葉が変な感じだ)が、自分が関わった作家などについて書く回想記。いやあ、とにかく豪華。ガルシア=マルケスサルマン・ラシュディイアン・マキューアンカート・ヴォネガット等々、まさに綺羅星の如くの作家陣。おそらくものすごいバイタリティなんだろうな。語り口が結構自慢げなのと(まあ自慢げにもなろうという面子ですけれども)、訳文が学生並みにこなれていないことを抜きにすれば、なかなかおもしろい読み物でありました。

パブリッシャー―出版に恋をした男

パブリッシャー―出版に恋をした男