『なつかしく謎めいて』アーシュラ・K・ル=グウィン

空港での耐え難い待ち時間にだけ、わたしたちは別の次元へ移動できる。というわけで、そのようにして移動した様々な次元に関しての記述を集めた、という形をとる短編集。佐藤哲也の『異国伝』に似てますよね。こういうのって知識がありかつ賢くかつ想像力のある人にしか書けないよなあ。挿絵もぴったりで、いつまでも読んでいたくなるような小説でした。

なつかしく謎めいて (Modern & classic)

なつかしく謎めいて (Modern & classic)