『世界の中心、針山さん』成田良悟

読みました。成田良悟初読み。何故か異常な出来事の中心にいる(わりに影が薄い)針山さんをめぐる連作短編集。第1話から第3話までは結構おもしろかったです。でも、それまでの登場人物が揃う最終話「奇跡の中心、針山さん」がイマイチ……。何と言うか、物語が収束する快感が薄い。ラスト30ページくらいでがつんとまとめてほしかった。針山さんが中心にいるゆえに顔が切れているという表紙絵はいいなー、と思いました。