『ジェシカが駆け抜けた七年間について』歌野晶午

読みました。うーん……。アメリカを舞台に語られる前半部分はおもしろかった。ハラダアユミという人物がなかなか魅力的だし、分身について話すくだりもどんな大技が仕掛けられているのか楽しみになる。でもそれが後半になると失速しちゃうんだよなあ。警察視点の章とか結構退屈。こういう章立てだと読むほうも警戒するわけで、しかもある知識があればすぐにわかってしまう仕掛け*1なので、ちょっとそれは……、と思いました。もうひとひねり欲しかった。

*1:ラソンと関係してわりと有名な話。