『むかしのはなし』三浦しをん

読みました。日本昔話を下敷きにした短編集。最初はひとつずつ別個の独立した話なのかと思って読んでいたら、段々と緩やかに話が繋がってきて、ああ、むかしのはなし、というのはこういうことなのか、と納得。特定の個人ではない誰でもない誰かに向けて、名前のない誰かが話す物語。冷え冷えとした世界の片隅で語られる、目的の見えない物語。

むかしのはなし

むかしのはなし