『ピピネラ』松尾由美

読みました。いなくなった夫とそれを探す妻の話。とはいえ全然サスペンスな感じはない。別の誰かについて語っていることでも、意外にその人本人をあらわしているものだ、というくだりにはふむふむと思いました。悪口は言わないようにしよう、などと見当違いの教訓を引き出してみたり。問題は自分の中にある、ということで安易な解決にはしっていないのに好感を持ちました。好きで一緒に暮らしていても行き詰まることはありますよね。

ピピネラ (講談社文庫)

ピピネラ (講談社文庫)