『All You Need Is Kill』桜坂洋
読みました。出た直後は結構あちこちで名前を見かけたけれど、1月も経てば……、という感じですね。悪くない。悪くないどころか、十分におもしろい。繰り返される時間をどのように使うか、なぜ繰り返されるのか、どうやったら抜け出せるのか、そのどれもが、ああよくできているなあ、と感心してしまう出来。しかし如何せんキャラが弱い。倍の長さになってもよいから(そんなことしたら出版されないだろうけど)、もっと書き込んでほしかった。情と理のバランスが理に傾いていて、ラストでも感動というよりは、へーえ、もしくは、ほーお、というふうにしか思えませんでした。こういう話は臆面もなく泣かせにかかろうよ。と思います。
All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 桜坂洋,安倍吉俊
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/12/18
- メディア: 文庫
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