2006-10-18から1日間の記事一覧

『どちらでもいい』アゴタ・クリストフ

どちらでもいい。投げ出されるように書かれたごく短い物語。何かを拒否するかのような文体に、掴まれる。どちらでもいい作者: アゴタクリストフ,Agota Kristof,堀茂樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含む…

『シャドウ』道尾秀介

抜群のリーダビリティによって、ギリギリのところで真相は読者の手をすりぬけていく。大変おもしろうございました。だけど、どうしても好きになれないんだよなあ。「救い」を描くための「不幸」が、あんまりにもあんまりだ。シャドウ (ミステリ・フロンティ…

『EDGE』とみなが貴和

おもしろいおもしろいと聞いていたが、ほんとにおもしろかった。ホワイトハートから出たものが講談社文庫にうつる「十二国記」パターンなわけだが、読み終わって「は、はやく2巻を……!」となったので、2巻以降はホワイトハート版で買います。だって、来年の1…