2006-08-11から1日間の記事一覧

『寝ても覚めても本の虫』児玉清

海外のエンタテインメントを原書で読む児玉清とは、全然読書傾向が違うのだけれど、それでも本を読む人の本を読む話はおもしろい。実際に小説の舞台に行くって、憧れるなあ。アウトドア派読書家になりたい……、というかもうちょっと外に出ないと……。寝ても覚…

『本を読むわたし』華恵

『小学生日記』の端正な文章で読書界にセンセーションを巻き起こした華恵の2冊目の本。まだ15歳。これでまだ15歳って……。アメリカに住んでいた幼い頃から、中学に入るくらいまでの読書体験をゆっくりと振り返っています。正直さや素直さを曲げることなく書き…

『うつうつひでお日記』吾妻ひでお

だめだこの日記ってただの引きこもりの読書感想文だ! 読書と抗うつ剤と貧乏の日々、と銘打たれた『失踪日記』執筆中あたりの日記。佐藤友哉からジーン・ウルフまで、結構な量を読んでますね。カバー裏の読書日記を見て趣味が似てると思った人には是非読んで…

『文学がこんなにわかっていいかしら』高橋源一郎

当時も、そしてもちろんいまも、目に入る小説の大半は「内輪」の言葉で書かれています。いや、それでは抽象的すぎるので、言い換えましょう。それらは、流布されている「小説」というイメージを(無意識で)なぞっているだけなのです。 文学がこんなにわかっ…