びっくりするほどつまらなかった。

読みました。これは何と言うか実に王道のタイムトラベルものですね。王道だけに予想がつく部分もあるんですが、それでも飽きずに読めるのは丁寧な描写と微妙に外す展開の仕方のおかげかな。伏線を回収するラストは実に楽しかった。しかし結局あの人は何者だ…

読みました。ハードボイルドに花を育てる都会のベランダーの悲喜こもごも。小学校で朝顔を育て種をとったはいいが忘れて引き出しにしまいっぱなしだったり、ふと思いついてヒヤシンスの水栽培をしてみても根を腐らせてしまったり、そういうことを思い出しま…

読みました。『ツ、イ、ラ、ク』がおもしろくなかったのでちょっとどうかと思っていたのですが、いや、これはおもしろかったです。手紙だけで話が進んでいくという設定だけでドキドキしちゃうですよ。うまいのは、実際に相手に届いた手紙だけではなくて、出…

読みました。これは桜庭一樹の最高傑作ではないでしょうか！紛れもなく桜庭一樹でありながら、まったく新しい桜庭一樹でもあります。ああもうこれ以上何を言えばいいのか……。えーと、いろんなもののおいしいとこどりをして、なおかつそれぞれのおいしさが損…

読みました。夭折した画家の絵から導き出される物語。語りすぎな部分があったりガジェットが村上春樹的だったりするのですが、そのバランスを欠いた歪さがとても美しい。嶽本野ばらはあえて多くの人に読まれないようにイメージを作っているけど、それだけを…

ああ、私もかつてはヒーローになりたいと思ったのだ。自分自身よりずっと大きい、自分の声が聞こえないくらい大きい何かになりたいと思ったのだ。私は誰かを、何かを救いたかった。 読みました。読み始めてすぐに筋を追うことをやめたので、あらすじはよくわ…

読みました。「しずるさんと七倍の呪い」は好きだけど、相変わらずどうということもない話だなあ。ていうか読んでる最中ずっと気になってたんだけどさ、しずるさん胸でかいなあ……って。しずるさんと底無し密室たち The Bottomless Closed-Rooms In The Limit…

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読みました。「子供は眠る」と「彼女のアリア」はいいと思うんですが、表題作の「アーモンド入りチョコレートのワルツ」はちょっとだれたかなあ。「彼女のアリア」の藤谷りえ子は長編の主人公にしてもいいかもかも。アーモンド入りチョコレートのワルツ (角…

読みました。読み始めてから気がついたけど、「中国行きのスロウ・ボート」をあんまり覚えてなかった。リミックスって何なんだろう……。古川日出男と村上春樹は文体のスピードが全然違うということがよくわかりました。中国行きのスロウ・ボートRMX (ダ・ヴィ…