2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『エデン』近藤史恵

たいへんおもしろい自転車小説だった。ミステリ要素はうすめだが、誰がそんなことを気にするというのだ。エデン作者: 近藤史恵出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 75回この商品を含むブログ (107件) を見る

『天冥の標 2』小川一水

これが1巻の世界につながるのかー。気合いの入った大風呂敷だなあ。最後まで楽しみに付き合いたいと思う。天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫JA)作者: 小川一水出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/03/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 78回この商品を…

『感応連鎖』朝倉かすみ

ぱんぱんにふくらんだ節子の話がもっと読みたかったよ。感応連鎖作者: 朝倉かすみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/20メディア: 単行本 クリック: 49回この商品を含むブログ (21件) を見る

『天国旅行』三浦しをん

もっとドロドロしてもよかったのになあ。しかし三浦しをんはここぞというときに、素晴らしくきらきらした文章を書くので大好きです。天国旅行作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/03メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 38回この商品を含…

『さすらう者たち』イーユン・リー

たいへん息苦しい小説だった。さすらう者たち作者: イーユン・リー,篠森ゆりこ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/03/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る

『寿司屋のかみさんの今夜のおつまみ』佐川芳枝

出てくる料理がおいしそうなのはもちろんのこと、なんだか楽しげに働いているのが伝わってきて、それがまたいい。寿司屋のかみさんの今夜のおつまみ作者: 佐川芳枝出版社/メーカー: 青春出版社発売日: 2009/10/01メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック:…

『Nのために』湊かなえ

デビュー作のインパクトが強すぎるとたいへんだなあ。Nのために作者: 湊かなえ出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/01/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 71回この商品を含むブログ (83件) を見る

『1Q84 Book3』村上春樹

なぜ物語をそこにまとめてしまったのかがよくわからない。ごくごく正直に言って、Book2までで十分だったと思う。牛河はよかったよ。1Q84 BOOK 3作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/04/16メディア: ハードカバー購入: 70人 クリック: 2,125回…

『夜の試写会』S・J・ローザン

去年『冬そして夜』を読んでからさかのぼってシリーズをぜんぶ読み、新作を待っているリディア&ビルのシリーズの日本オリジナルの短編集。いちばん好きなのは「ただ一度のチャンス」。早く長編の新作が読みたいです。夜の試写会 (リディア&ビル短編集) (創…

『蝦蟇倉市事件 2』

米澤穂信は良かったんだが、ただでさえまとまりのない中、断トツで浮いている。蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)作者: 秋月涼介,北山猛邦,米澤穂信,村崎友,越谷オサム,桜坂洋出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/02/24メディア: 単行本購入: 2人…

『吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日』森光子

親の借金の形に吉原に売られ、そこを脱出するまでの花魁の手記。大正時代のリアルですよこれ。鋭い観察眼と意志の強さを持った類い稀な人物だったからこそ、逃げ出すことができたんだろうなあ。吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 (朝日文庫)作者: 森光子出版社/メ…

『逆に14歳』前田司郎

老人じゃない人が書いた老人小説は嘘っぽくなりがちなんだけど、老人じゃない自分が読んで老人的リアルさが感じられるのはやっぱり身体性が織り込まれてるからなのかなあと思う。演劇の人の小説を読むといつも身体性という言葉を思い浮かべてしまう。思考す…

『だから人は本を読む』福原義春

著者は資生堂名誉会長。本の本というとどうしても出版業界周辺にいる人のものが多いので、その点この本は新鮮。古典から新しい小説まで、読書の幅も広い。どうせ論語とかすすめちゃうんでしょ、と斜めから読み始めたが、なかなかどうして、ブックガイドとし…

『今宵も酒場部』牧野伊三夫 鴨井岳

ロックフィッシュに行ってみたい。今宵も酒場部 飲んで描いたおとなの部活動報告作者: 鴨井岳,牧野伊三夫出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/12/15メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (10件) を見る

『女中譚』中島京子

中島京子の十八番ともいうべき、トリビュート小説。やはりうまい。女中譚作者: 中島京子出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2009/08/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (19件) を見る