2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ぜんぜんたいへんじゃないです。』朝倉かすみ

いい意味で、若いひとだなあ、と思う。物事に対する姿勢がすれてなくて、何だか毎日楽しそう。ぜんぜんたいへんじゃないです、とつぶやいているちっちゃい朝倉さんを想像するとなごみます。ぜんぜんたいへんじゃないです。作者: 朝倉かすみ出版社/メーカー: …

『最後のおでん―ああ無情の泥酔日記 続』北大路公子

読み終わったあと、親近感を抱いた自分がちょっとせつなくなる。最後のおでん―ああ無情の泥酔日記 続作者: 北大路公子出版社/メーカー: 寿郎社発売日: 2006/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る

『蝦蟇倉市事件 1』

個々人の力量を云々しちゃうとつらいものがあるけど、それは別としてせっかく蝦蟇倉市をつくったなら、それなりのディレクションがあるとよかったのではないかと思います。蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)作者: 道尾秀介,伊坂幸太郎,大山誠一郎,福田…

『枕もとに靴―ああ無情の泥酔日記』北大路公子

北大路公子のダメさにくらべれば自分なんて何ほどでもないと感じるのではないかと思って、二日酔いの日に読んでみたら、なんつーか相乗効果で、あいたたたた、ってなった。枕もとに靴―ああ無情の泥酔日記作者: 北大路公子出版社/メーカー: 寿郎社発売日: 200…

『想い雲』高田郁

某所で、これはガラスの仮面だ、と言われているのを見て、卓見だと思った。出たばかりなのに次が待ち遠しいです。想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)作者: 高田郁出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2010/03/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: …

『この世は二人組ではできあがらない』山崎ナオコーラ

どの作品を読んでも、その作品についてではなく、山崎ナオコーラについて考えているのはなぜなんだろう。ものすごく歪で、だからこそどうなっていくのか気になって、いつのまにか見続けている。この世は二人組ではできあがらない作者: 山崎ナオコーラ出版社/…

『ああ、なんて素晴らしい!』ショーン・ウィルシー

アメリカの金持ちセレブの家庭ってたいへんですねやっぱり。ああ、なんて素晴らしい!作者: ショーン・ウィルシー,坂野由紀子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/22メディア: 単行本 クリック: 37回この商品を含むブログ (11件) を見る

『花散らしの雨』高田郁

忍び瓜はおいしそうだなあ。読んでるとお酒が飲みたくなっていけない。花散らしの雨 みをつくし料理帖作者: 高田郁出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2009/10/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 60回この商品を含むブログ (94件) を見る

『口福無限』草野心平

花びらをサンドイッチにする、その感性が詩人。口福無限 (講談社文芸文庫)作者: 草野心平出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

『叫びと祈り』梓崎優

デビュー作とは思えないほどの完成度で、各所で絶賛されているのも納得。個人的にもこの文章はかなり好き。叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)作者: 梓崎優出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/02/24メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 203回この商…

『キケン』有川浩

さっくり読めて何も残らない。この清々しさ。キケン作者: 有川浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/01/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 217回この商品を含むブログ (156件) を見る

『森に眠る魚』角田光代

うまく人間関係を築けなかった経験をもつ人間には痛すぎる話。角田光代は小説がうまいなあ。森に眠る魚作者: 角田光代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/12/10メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 89回この商品を含むブログ (105件) を見る