2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『マイナークラブハウスは混線状態』木地雅映子

また、続きが気になる!ところで終わってるよー。このシリーズのためにも、ピュアフル文庫、なくならないでほしいものです。(実は去年ポプラ文庫ピュアフル、になってるんだけど)(P[き]1-4)マイナークラブハウスは混線状態 (ポプラ文庫ピュアフル)作者: 木…

『装幀思案』菊地信義

上等な文章だなあ。と、うっとりしていると、指が切れそうになる鋭さ。どんな内容がこんな力仕事を必要としたものやら、というひとことが怖い。装幀思案作者: 菊地信義出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/03/14メディア: 単行本 クリック: 6回この商…

『焼き餃子と名画座』平松洋子

餃子食べたい!うなぎ食べたい!ハイボール飲みたい!焼き餃子と名画座 わたしの東京 味歩き作者: 平松洋子出版社/メーカー: アスペクト発売日: 2009/09/30メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (28件) を見る

『魔女の鉄槌』ジェーン・S・ヒッチコック

途中までは文句なくおもしろかったんだけど、ラスト近くのサスペンス展開がちょっといただけない。みんなあっという間に処刑されちゃうしさ……。魔女の鉄鎚 (角川文庫)作者: ジェーン・S.ヒッチコック,Jane Stanton Hitchcock,浅羽莢子出版社/メーカー: 角川…

『まっ白な嘘』フレドリック・ブラウン

キレの良さと後味の悪さが同時に味わえる短篇集。贅沢な気持ちになれる。まっ白な嘘 (創元推理文庫)作者: フレドリック・ブラウン,中村保男出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1962/05/25メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (33件)…

『新書七十五番勝負』渡邊十絲子

連載時から欠かさず読んでいる、本の雑誌の中でも一、二を争うくらい好きなページ(あと穂村弘とか吉野朔実とかだ)。まとまって読んでもやはりおもしろいし、良い書評でありかつ良いブックガイドでもあると思う。新書七十五番勝負作者: 渡邊十絲子出版社/メ…

『ふちなしのかがみ』辻村深月

意外な真相+αの作品が好きな自分に気がついた。何のかんの言ってもミステリが好きなんですね。ふちなしのかがみ作者: 辻村深月出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品…

『ベンハムの独楽』小島達矢

いちばん最初の作品がいちばん出来がよいというのは、読んでいると若干悲しくなってくるな……。作風は乙一フォロワーって感じですが、まあ、今後に期待ですかね。デビュー作としては合格点です。ベンハムの独楽作者: 小島達矢出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

『書斎曼荼羅』磯田和一

登場する作家や学者の書斎を見るにつけ、自分なんかまだまだぜんぜん余裕なんだな、と。むしろ本なんてないと言ってもいいくらいの状態じゃんね。書斎曼荼羅 1 ―― 本と闘う人々作者: 磯田和一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2002/03/09メディア: 単行本…

『女王暗殺』浦賀和宏

これシリーズだったのか!あと安藤直樹の名前が出てきた!女王暗殺 (講談社ノベルス)作者: 浦賀和宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/01/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (15件) を見る

『幼女と煙草』ブノワ・デュルトゥールトゥル

何かよっぽど腹に据えかねることがあったのか?と勘繰ってしまうほど毒々しく後味の悪いブラックコメディ。いや、これは笑えないなー。幼女と煙草作者: ブノワ・デュトゥールトゥル,赤星絵里出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/10/09メディア: 単行本購…

『桐畑家の縁談』中島京子

いかにもマガジンハウス的な小説だけど、中島京子らしいくすぐりもきいていて楽しい。桐畑家の縁談作者: 中島京子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2007/03/22メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (22件) を見る

『畏れ慄いて』アメリー・ノートン

桜庭一樹の読書日記で気になったので読んだ。しかしアメリーくん、ドMすぎるというか、どうにもこうにも加虐心をそそる人なんだろうな……。このいじめられっぷりは、日本のカイシャが云々という問題だけでもなさそう。畏れ慄いて作者: アメリーノートン,Am´el…

『プールの底に眠る』白河三兎

ひとつふたつ要素を減らして、半分以下の分量だったらよかったかもねと思った。プールの底に眠る (講談社ノベルス)作者: 白河三兎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/08メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 56回この商品を含むブログ (29件) を見る

『クォンタム・ファミリーズ』東浩紀

何だかふつうにおもしろくて、最後のほうちょっと感動したりして、そんな自分にびっくりだ。クォンタム・ファミリーズ作者: 東浩紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/18メディア: 単行本購入: 61人 クリック: 1,937回この商品を含むブログ (198件) を…

『三四郎はそれから門を出た』三浦しをん

何度読んでもおもしろいなあ。ポプラ社はこれを文庫にすればいいのに。三四郎はそれから門を出た作者: 三浦しをん出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2006/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 30回この商品を含むブログ (152件) を見る

『殺す者と殺される者』ヘレン・マクロイ

読むのをやめられなくて、久しぶりに夜更かしした。殺す者と殺される者 (創元推理文庫)作者: ヘレン・マクロイ,務台夏子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/12/20メディア: 文庫 クリック: 23回この商品を含むブログ (29件) を見る

『香水』パトリック・ジュースキント

最後の最後でえらいことに。そんな終わり方だったとは……。ある人殺しの物語 香水 (文春文庫)作者: パトリックジュースキント,Patrick S¨uskind,池内紀出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/06/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 36回この商品を含むブロ…

『人魚猛獣説』穂村弘

スタバの素敵エピソードよりも、心の借金が溜まってゆく、というひとことのほうがずーんとくる。スタバにはほとんど行かないです。人魚猛獣説 (スターバックスと私)作者: 穂村弘出版社/メーカー: かまくら春秋社発売日: 2009/01/30メディア: 単行本(ソフト…

『私の家では何も起こらない』恩田陸

ホラー小説の真価って、読み終えた瞬間ではなく、しばらくあとの真夜中に問われるものであると思う。私の家では何も起こらない (幽BOOKS)作者: 恩田陸出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/01/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 54回この…

『出世の首』筒井康隆

筒井康隆ってどれから読めばいいのかわからないので、解説者で選んでみた。長嶋有。次は『朝のガスパール』かな。出世の首 ヴァーチャル短篇集 (角川文庫)作者: 筒井康隆出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2007/03/22メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を…

『エスケイプ/アブセント』絲山秋子

やはり絲山作品のなかではこれがいちばん好きだ。何度読んでも、「エスケイプ」と「アブセント」の美しくゆるやかなつながりが素晴らしい。エスケイプ/アブセント (新潮文庫)作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/12/24メディア: 文庫 クリッ…

『後藤さんのこと』円城塔

後藤さんがゲシュタルト崩壊して目眩。あと銀河帝国は好き。後藤さんのこと (想像力の文学)作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/01/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 66回この商品を含むブログ (44件) を見る

『超・美術館革命』蓑豊

画期的な美術館であることは行けばわかる。超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)作者: 蓑豊出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/05/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 66回この商品を含むブログ (54件) を見る

『武士の家計簿』磯田道史

武士も大変だったんだなあ。これをどんな感じに映画にするのかしらん。武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)作者: 磯田道史出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/04/10メディア: 新書購入: 16人 クリック: 113回この商品を含むブログ (152…

『天地明察』冲方丁

ふつうの時代小説だったことがいちばんの驚き。たいへんおもしろいんだが、冲方丁に求めるものとは違うような気がする。天地明察作者: 冲方丁出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2009/12/01メディア: 単行本購入: 28人 クリック:…

『烏有此譚』円城塔

さっぱりわからんがおもしろいほうの円城塔だった。円城塔はぜんぶさっぱりわからんです。烏有此譚作者: 円城塔出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/16メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (34件) を見る