2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

というわけで

更新再開。思うところあって書かずにいたとかではぜんぜんなく、ただひたすらおのれの怠惰ゆえです。本は変わらず読み続けておりますので。何ヶ月分かの記録がないのは痛いな。早くも何を読んだか忘れかけていたりいなかったり。とりあえず、『赤ちゃん教育…

『孕むことば』鴻巣友季子

萌えいづる命というのは、きかん気までが目映く、足りないことばまでが頼もしい。 孕むことば作者: 鴻巣友季子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2008/05/22メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (17件) を見る

『三面記事小説』角田光代

角田光代は、馬鹿な人ばかり書くなあ。泥舟に乗っているのに、そのことを見ないようにして、最後には沈んでいってしまう人たちだ。読んでいるとつかまれてずぶずぶと沈んで息苦しい。自分は違う、とは決して言い切れない愚かさに切り込まれると、巧みさに感…

『あぽやん』新野剛志

旅客を無事出発させること、それが旅行会社空港勤務のお仕事。トラブルはいろいろあるけれど僕は元気です、というお仕事小説としてよく出来た作品。押し付けがましくなく、さくさく読めて、明日また仕事がんばろうな、とか思っちゃうのは単純にすぎますが、…