2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月に読んだ本。

24冊。何かぼーっとしてたから。8月はたぶんあんまり本を買いません。たぶんね。感想文検索が増えてきたから、それっぽいのを読んでそれっぽく書いてみようかな。感想文、不得手でしたけど。あ、7月は、『ミノタウロス』『虐殺器官』が良かったです。あと、…

『10ぱんだ』岩合日出子・岩合光昭

ここ1年くらい、パンダの本がいろいろと出ていますが、そしてわりといろいろ買ってしまうパンダ好きなのですが(アドベンチャーワールド行きたし)、最近のイチオシはこれ。1ぱんだ、2ぱんだ、3ぱんだ、と1匹ずつ増えていくパンダの写真を見るだけで、脳内で…

『虐殺器官』伊藤計劃

第3期Jコレの第2弾。いやあ、素晴らしかった。タイトルからして、何か臓物が出てるみたいなグロいのをイメージしてたんですが、違った。臓物出てるシーンもありますが、それよりも、天国と地獄と地獄、言葉の持つ力、9.11以降の世界、テロリズムを止める方法…

せっかくなので

予想してみるよ。今回はぜんぶ読みました。どれもそれなりにおもしろく読めて、わりと自分向きの回であるな、という感じです。 芥川賞は、本命:松井雪子、対抗:柴崎友香、大穴:前田司郎、に付けておきます。松井雪子は文學界掲載作だから、柴崎友香は2回…

『鹿男あをによし』万城目学

卒がなさ過ぎておもしろいけどおもしろくない!いや、まあふつうにおもしろかったですけどね。物語の本筋はともかくとして、主人公は研究室内の人間関係のこじれから飛ばされるようにして奈良の女子高に行くことになるわけなのですが、それにしては、ほとん…

『吉原手引草』松井今朝子

タイミングよく手元にあったので、いそいそと読んでみた次第。先日読んだ『花宵道中』よりも、高級な廓の話、かな。吉原で起こった事件をおっていくつもりで読んでいると、ちょっとした吉原ガイドにもなっているという、お得な物語。聞き書き形式で、とにか…

『青年のための読書クラブ』桜庭一樹

フランス語の本を原書で読む女子高生って、ファンタジーの世界でなくても存在するのか。授業でフランス語やるのかな。個人的にはもっと本の話が出てくるとよいと思いましたが、それは今度出る読書日記を読んでね、ということなのでしょうか。青年のための読…

『ぐるりのこと』梨木香歩

猛々しい生き方はいやだ。かといって卑屈になるのももっといやだ。 ぐるりのこと (新潮文庫)作者: 梨木香歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06/28メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (102件) を見る

『るんびにの子供』宇佐美まこと

表題作は、『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作。地味で淡々とした語り口ながら、じんわり怖い、余韻重視の作品。どれも物語のずらし方が巧みで、読んでいるうちにいつのまにか知らない場所に来ていた、という感じ。「るんびにの子供」「石榴の家」「とびだ…

『ミノタウロス』佐藤亜紀

凡百の小説家なら、やたらと枚数を費やしたくなるようなシーン/人物/物語を、この分量でまとめ、読みごたえそのまま、ていうかむしろ重くなってるんじゃ?というほどみっしりとした小説。痺れる。堪能した。ミノタウロス作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 講談…