あまりにも毛色が違いすぎてアレですが……。 よしながふみの新刊は、男だらけの大奥漫画。ほとんどほもじゃなかった！絶対そうだと思ってたのに！ていうのはともかく、水野が成り上がっていく話なのかなー、と思ってたら彼は舞台説明のためだけに使われた様子…

読みました。恋愛小説とミステリを無理やりくっつけてなおかつおもしろいという連城三紀彦のテクが光る……、ていうか無理やりすぎじゃん！と思った。「喜劇女優」とか、この仕掛けを思いついて書いちゃう人は普通じゃないですよ。なんつーかもう……。でも僕は…

『美女』連城三紀彦 『異国伝』佐藤哲也 『腕貫探偵』西澤保彦 『賢者はベンチで思索する』近藤史恵 『白い花の舞い散る時間』友桐夏 『江利子と絶対―本谷有希子文学大全集』本谷有希子 『ジーヴズの事件簿』P・G・ウッドハウス 『少女には向かない職業』桜…

読みました。今まで読んだ近藤史恵作品の中でいちばん好きかも。デザイナーを目指して専門学校に入ったものの思うような仕事が見つからなくてファミレスでバイトしている主人公、そこに毎日やってきては指定席に座りコーヒー1杯で何時間も粘る老人、2浪して…

読みました。「市民サーヴィス課臨時出張所」の名を掲げて櫃洗市のあちこちに出没する異様なほど印象の薄い腕貫探偵が謎を解く短編集。腕貫探偵がいなければいつもの西澤保彦。腕貫探偵の意外な素顔が明かされる、みたいな続編が読みたいようなそうでもない…

読みました。「あ」から「ん」までの文字が冠された45の異国の物語。相変わらず人を食ったような掌編ばかりで楽しいことこの上ない。人間と海老の戦いを描いた「海老の虐殺」が好き。あと「帝国の逆襲」には爆笑しました。それはありなのか。異国伝作者: 佐…

読みました。えっと、これのどこが「リリカル・ミステリー」なの？最初のほうはまあいいとして、ラストはまったくリリカルでもミステリーでもないよな。こんなに歪な話はコバルトでは初めて読んだかも。びっくり、ていうか、びっくりではないな、ついていけ…

読みました。全体的に暴力的というか、身体的にも精神的にも痛い描写が多いので、読んでいて、うえー、と思うんですが、うえー、と思いつつも悪くはないような気がしなくもない。表題作の「江利子と絶対」は思わず涙ぐみそうになるくらいには良かった。しか…

読みました。ちょい間抜けな主人のバーティと澄ました顔で結局自分の思い通りにしてしまう執事のジーヴズのコンビは、イギリスではホームズとワトソンくらい有名らしい。確かに読んでてにやにやするような会話とか、いかにもイギリス人が好きそう。バーティ…

読みました。いつものように最低に下らなくて意味がない短編。タイトルそのまんまの話。TBCとか乳首の友とか言いたかっただけじゃん！これをすごく楽しく読んでる自分をちょっと疑問に思う。 （S-Fマガジン 2005年11月号所収）

読みました。いやー、うまくなってるなー、と思った。『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』をより突き詰めた感じ。悪意とバトルアックスでどのような完全犯罪を書くのかと思ったら、そうきたか、と。精神的に成熟した人物がほとんど出てこないこととか、明確な…

昨日ですけど。予想していたよりもたくさん人が来ていて、しかもわりと年齢層が高めだった気がします。もうちょっとワカモノが来るかと思ったんですが。しかし桜庭先生はほんとうに業界人気が高いなー。 追記：米澤せんせいはやっぱりカステラを差し入れたそ…

行ってきました。7時間の長丁場で腰とか足とかにキましたが、とても楽しかったです。初めて聞いたバンドの中では、pop chocolatとperidotsが気になりました。pop chocolatはかわいいギターポップ、peridotsはメロディがきれい。椿屋は2度目ですが、前よりは…

読みました。ついでといっては何ですがついでに。落ち込んだりもするけれどわたしは元気です、というコピーは秀逸だな、と思った。実にそのとおりの話です。魔女の宅急便〈その2〉キキと新しい魔法 (福音館文庫 物語)作者: 角野栄子,広野多珂子出版社/メーカ…

読みました。『MAZE』も読んだけど、内容をすっかり忘れていたおかげで、神原恵弥の職業が本気でわからず、最後までだれずに読めました。北海道行きたいなー。冬のくそ寒いときに。クレオパトラの夢作者: 恩田陸出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2003/10メデ…

読みました。くだらねー。バカミス。「第1講 変態」がぶっちぎってバカ。いや「第2講 擬態」も「第3講 形態」もバカなんですが、「変態」における増田助教授がインパクト強すぎて……。悔しいけどおもしろかった。増田助教授を主人公にした頭のおかしい長編が…

巷のブームにがっつりのって猫村さんを買いましたよ！エプロンの「neco」の刺繍の意味に気づいたときの猫村さんさいこうでした。『ラヴ・バズ』はそう終わらせるかあ、という感じ。1巻から通して読みたい。『ラヴ・バズ』を読んでいて『放浪息子』を読んでい…

読みました。いまいち乗り切れん、と思いながら読んでいたらあっさり終わってしまった。この人たちはいくつなの？とか、大体この学校って日本のどのあたりにあるの？とか、何で主人公は寮で暮らしてるの？とか、ほしい情報が与えられないために、イメージが…

読みました。そろそろ、だから何、という気分になりつつあります。短期間にいくつも読んでるせいかな。表題作の仕掛けが興ざめ、というかもっと切れ味よくやってほしかった。ミステリじゃないんだから、いっそ伏線なしでもよかったのに。 全然関係ない上にど…

読みました。アニメ見て気になったことがあったので再読。気になったことが何かはないしょです。魔女の宅急便 (福音館文庫 物語)作者: 角野栄子,林明子出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 2002/06/20メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 72回この商品を含む…

読みました。飛行機スキーの自分としては何がそんなに怖いのかまったく理解できないのですが、とにかく飛行機に乗るのが嫌で嫌でたまらない恩田陸、正直ロンドンアイルランドの話より飛行機怖いのほうが印象に残ります。あとビールばっかり飲んでるせいか、…

読みました。最初のほうは笑いっぱなし。歌野せんせいサービスよすぎです。まさにページをめくる手がとまらないおもしろさ。「あらすじが書けない」でおなじみのアレ*1が大好きで大好きでたまらない僕はもう口半開き。最後まで読んでから見直すと、歌野らし…

読みました。最後まで読んでも何だったのかよくわからない。よくわからない話は好きなんだけど、いまいち最後まで乗り切れなかった。確かにこれは奇書だな*1、としか言いようがありません。読んでいる最中は『神は沈黙せず』を思い浮かべましたが、読後感は…

『サマータイムマシン・ブルース』おもしろかった。劇場が空いているのが信じられない。SFとしてもおもしろいし、伏線はりまくりなのでミステリ好きな人も満足できると思う。そろそろ公開終わりなのかもしれないですが、機会があれば是非。 『チャーリーとチ…

読みました。とにかく怖い話には縁がない、というか興味がなかった子なので、集められているのは有名な作品ばかりであるらしいこの本でもひとつも読んだことがあるものはありませんでした。ある意味ラッキー。「猿の手」さえ、タイトルしか知らなかったので…

読みました。ぽっぺん先生が昼食をとっているときに、なぜかウスバカゲロウにかわってしまい、その後は鼻長魚だのカワセミだのイタチだのにかわりながら食物連鎖を身をもって体験するという、シュールといえばこの上なくシュールな話。まあでも、ぽっぺん先…

読みました。こういう本にすごく弱いのです。人が何を食べてるのか知りたい。おいしそうだな、と思うだけで実際に作ることはほとんどないですけどね。専業作家は1日家にいるから、食事を楽しみにしている人が多いのかもなあ。作家の食卓 (コロナ・ブックス)…

読みました。まじまじちょうおもしろかったよ。どれくらいおもしろいと思ったかというと、夜中に読み終わって朝起きてツタヤに行って映画版借りてきて見ちゃったくらい。ただの友情ものに堕すことのない、正しい少女小説。嶽本野ばらは饒舌な文体を見事に笑…

読みました。たいへんしつこいようですが吉本ばなな。それはそれとして、くっつきそうでくっつけない二人をなかなかうまく書けているなあ、と思いました。ど真ん中の恋愛小説。人によってはすごく苛々しそうな話ですけど。柚子の書き方がちょっと気になった…

読みました。よくがんばりました、じゃないでしょうか（えらそう）。アニメ見てないし漫画読んでないけどわりとおもしろかったですよ。舞-HiME Side-B (徳間デュアル文庫)作者: ナカガワヒロユキ,久行宏和,矢立肇出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2005/09/0…