2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

7月に読んだ本。

『ネコソギラジカル(上) 十三階段』西尾維新 『今、何してる?』角田光代 『GOSICKs』桜庭一樹 『GOSICK Ⅳ』桜庭一樹 『ブラック・ベルベット 緑を継ぐ者と海へ還る少女』須賀しのぶ 『サマー/タイム/トラベラー 2』新城カズマ 『犬はどこだ』米澤穂信 『…

『ネコソギラジカル(上) 十三階段』西尾維新

ようやく読みました。は、はなしがよくわからない……。クビツリをあんまり覚えてないのが痛い。けど、それを差し引いても、登場人物が多すぎ、かつ、思わせぶりな言動をとりすぎ。結末まで行ったら何かがあるんでしょうか。うーむ。ネコソギラジカル (上) 十…

『今、何してる?』角田光代

読みました。角田光代は大昔に少し読んだきりだったので(たぶんデビューして間もないころだった)、リハビリ的に、というか何というか、装丁からして楽しげに読めそうなこの本をとりあえず買って読んでみました。うん、文庫でさらっと読めるなかなか気楽な…

『GOSICKs』桜庭一樹

読みました。シリーズ番外編、というか前日譚。それはそうと、久城家の人々の話が読みたいよ、と思いました。GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神― (富士見ミステリー文庫)作者: 桜庭一樹,武田日向出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2005/07/08メディア: …

『GOSICK Ⅳ』桜庭一樹

読みました。ヴィクトリカとアヴリルの顔合わせの巻。よし、だんだんおもしろく読めるようになってきたぞ。わかりやすいネタをいくつかつないでいく話の見せ方もそれなりにこなれてきたんじゃないかなと思います。GOSICK (4) ゴシック・愚者を代弁せよ (富士…

『ブラック・ベルベット 緑を継ぐ者と海へ還る少女』須賀しのぶ

読みました。ええー、この副題はそういう意味なのー!!かなりびっくりしたんですけど。え、ていうかあの終わり方は、え、え?これで序章が終わりなの?死んでないよな?すごく誰かに確認したいんですが、まだ公式発売日前だし。このもやもやをいったいどう…

『サマー/タイム/トラベラー 2』新城カズマ

読みました。よかった、1巻のよくない印象が払拭されました。最後まで読んでみると、なぜそのような語り口になったのかがわりと納得できるというか。しかし放火魔の決着のつけかたはむちゃくちゃだなあ。いや、全体的にむちゃくちゃな話なんですが。サマー/…

『犬はどこだ』米澤穂信

読みました。同時期に出たクドリャフカとどうしても比べてしまうわけですが、僕はこっちのほうが断然好きです。はじめのほうは、またゆるゆると日常の謎系の話を繋いでいくのかと思いながら読んでいましたが、あにはからんや*1、退屈な調べものが終わった後…

『クドリャフカの順番』米澤穂信

読みました。古典部シリーズの最新作。千反田えると折木奉太郎以外の登場人物をすっかり忘れた状態で読み始めました。うーん、結構おもしろいんだけど、強烈なものはないかなあ。本筋とは別にして、わらしべプロトコルをもっとひっぱってほしかった。まあこ…

『ギリギリデイズ』松尾スズキ

読みました。松尾スズキ仕事しすぎじゃね?半分は本人が好きでやってるにしろ、仕事しすぎはいくないよ。あとネットで批評するやつは云々の話はちょうどそうゆう時代だったのだろうな、と思いました。あと大人計画のサイトを見て、ようやく村杉蝉之介の顔と…

『結婚貧乏』

読みました。アンソロジーですがどれもいまいち。つーか、結婚貧乏、というテーマは難しすぎないか。三浦しをんの「森を歩く」と森福都の「グッドマリアージュ」はわりと良かったと思います。ラストの松本侑子の唐突さはいったい何なんだ。結婚貧乏 (幻冬舎…

『I LOVE YOU』

読みました。「百瀬、こっちを向いて」がとにかく抜群に出来が良くて、これを読むためにこの本を買っても損はないと思います。淡々と話はすすんでいくのに、いつの間にか胸が締め付けられるような気分にさせられていて、さすが切なさの達人とか(以下略)。…

『小説以外』恩田陸

読みました。ああ、この人はほんとうに本が好きなんだなあ。子供の頃の濃密な読書を思い出したり、オヨヨ大統領とチョコレート工場は僕も好きだったよ!と思ったり。しかし読みたい本が増える困った本です。おととしくらいに復刊すると聞いた『アレキサンド…

『熱帯』佐藤哲也

読みました。徹頭徹尾意味がわからない。むちゃくちゃです。何の話だったのかもよくわからない。不明省をめぐるひと夏の物語です。嘘です。結局何だったんだろう……と考えるのも馬鹿馬鹿しくなるほど不明事象です。熱帯作者: 佐藤哲也出版社/メーカー: 文藝春…

『姑獲鳥の夏』京極夏彦

読みました。土曜日に映画を観て、しかしあまりに釈然としない部分が多かったので、4年ぶりくらいに再々読してみました。やっぱり小説のほうはぴっちりと隙なくつくられていて、ふつうにおもしろかった。小説を読むと映画がますます意味不明に思えてきます。…

『偶然の祝福』小川洋子

読みました。だって、軍曹のカバーが欲しいから……!というのはともかく、小川洋子をきちんと読むのはこれがはじめてだったんですが、ちょっと失敗だったかも。明らかに小川洋子自身を投影したと思われる小説家の主人公が出てくる短編集なので、いきなり舞台…

『グランド・フィナーレ』阿部和重

読みました。阿部和重作品の中では出来は普通以下。まあ、ロリコンがバレて離婚され娘に近づくことも叶わず鬱屈した主人公が最終的にふたりの少女を救おうと尽力する、という歪んだ大人のための道徳の教科書みたいな話にしか芥川賞はあげられない、というこ…

『ぶたぶたの食卓』矢崎存美

読みました。ぶたぶたはいいなあ。あさりうまそうだなあ。ガレット食いたいなあ。おなかすいたなあ。ぶたぶたの食卓 (光文社文庫)作者: 矢崎存美出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/07/12メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 16回この商品を含むブログ (44…

『火事と密室と、雨男のものがたり』浦賀和宏

読みました。松浦純菜シリーズの2作目。うわあ……。何でこの人はもうわりといい年なのでこんなに学校的なものに対するルサンチマン丸出しで書けるんでしょうか(褒めてます)。いじらめられっこが、肯定されるわけでも逆襲するわけでもなく話が終わるのはすご…

『終わりのクロニクル5』川上稔

読みました。分厚。ようやく物語の全体が見えてきた感じで、しかし登場人物が多くて覚え切れないうえに見せ場が分散してしまっているのがもったいない。最初から読み直したいんだけど、この分量がなあ……。終わりのクロニクル 5(下) AHEADシリーズ (電撃文庫)…

『文章教室』金井美恵子

読みました。金井美恵子的金井美恵子世界、という感じ。確かに、モデルは誰なんだろう、という下衆な興味をひかれるところもあり、文壇的なるものや「書きたがる人たち」に向けられる意地悪な視線はおもしろくもあるんだけど、だから何なのかと言われると何…

ていうか石崎幸二の新刊が出るのか!!何かいろいろびっくりですよ。でも楽しみ。 http://www.tsogen.co.jp/wadai/mystery_frontier.html

Book Baton

id:wtnb18さんからまわってきました。よ。 持っている本の冊数 鬼畜な質問だな。ということで、文庫だけはがんばって数えた。642冊でした。これ以上は勘弁してください。たぶん、ハードカバー、新書がそれぞれ100前後、コミックが200くらいじゃないかと思う…

『マリオネット症候群』乾くるみ

読みました。おもしろかったよ!レーベルのせいか語り口は軽妙でサクサク読めるし、人格転移とか毒チョコとかの趣向も楽しい。しかし、サクサク読んでいるととんでもないところに連れていかれます。何だそのオチは!というか、やっぱり乾くるみは乾くるみだ…

『ダウン・ツ・ヘヴン』森博嗣

読みました。ああもうほんとうにかっこいいなあ。いいなあいいなあ。『スカイ・クロラ』『ナ・バ・テア』の続編なわけですが、装丁はこれがいちばん好きかも。クサナギも大人になったなあ……。ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven作者: 森博嗣出版社/メーカー:…